今回は、韓国ではよくある賃金未払いについてです。
筆者の夫は韓国人で現在韓国に住んでいるので、夫の職場で起こった賃金未払いについてお話いたします。
あくまでも夫の体験を書いているので、数ある中のほんの一例と思って読んでくださいね。
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韓国の賃金未払い問題
上記の表にある韓国の未払い賃金の総額は、こちらで確認可能です。
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※韓国語で表示されるので、ブラウザで翻訳してご覧ください。
2014年~2023年の10年間の平均未払い賃金は1500億ウォンで、2024年3月時点においては、2023年3月時点と比較すると40%も増加しているそうです。
賃金未払いに対して対処することなく放置している労働者もいることが推測されるため、本来の未払い賃金はもっと多いことが予想されるだろうとのことです。
参考記事(現代新聞)⇓ ⇓ ⇓
韓国の職場事情(工場)
夫は工場で働く技術職です。
職種にもよりますが、夫の職種は韓国では給料の良い職場があれば、すぐにその会社に転職する人が多いです。
特に技術に自信のある人はこれが普通です。
理由は、その方が稼げるからです。
なので、自分と同じくらいのレベルの技術を持っている人がいると連絡先を交換し、その職場を辞めた後も連絡を取り合います。
給料の良い職場は、ほとんどが口コミでの紹介だからです。
そのため、稼ぐためには知り合い達の連絡先が生命線です。
「〇〇にある工場で3人必要らしい。一緒に行くか?日給〇万円だ」「日給の良い職場があるけど自分は行けないから行くか?」といった感じでお互いに紹介し合っています。
また、超短期で求職している工場は給料が良いことが多いので、そういう職場を転々とする高給取りの人もいます。
期間は様々ですが、私の知る限りだと3日や1週間位の求人もあれば、数か月間働ける求人もあります。
また、仕事量で金額が決まっている場合もあります。このケースだと、仕事が早く丁寧で技術のある人は人は稼げます。
同じ量の仕事を1週間かけて終わらせる人もいれば、5日で終わらせられる人もいるからです。
付け加えておくと、[遅い≠丁寧で上手]ではないそうです。
むしろ腕のいい人は比較的、仕事の速い人が多いようです。
日本でも工場での技術職の人たちもあちこち行くようですが、たぶん韓国はそのさらに上をいっています。1年で10回転職することも珍しくありません。
なので、仕事期間が満了する前に、知り合いたちに連絡を取って職を探し始めます。
また、職場が気に入らない場合や聞いていた条件と違う場合、もっと良い職場の話しが来た場合、それから、お給料が支給されなそうな雰囲気を感じた場合には、すぐに他の職を探して転職します。
韓国の雰囲気が何となく掴めましたでしょうか???
この技術職がなんだか分からないと、イメージしずらいですかね💦
とにかく、転職をよくするというイメージが分かれば大丈夫です。
韓国では賃金未払いは良くあるのか?
よくあります。
日本では想像つかないほどよくあります。
夫が工場勤務の為、オフィス勤務の場合にはどうなっているのか分からないのですが、工場においては給料の未払いは頻繁にあります。
日本人のように支払いを待っていては、働いた分の賃金は絶対にもらえません。
この賃金未払いは10年以上前からありました。
賃金がもらえなかったらどうするのか?
事業主に直接交渉する
これは、職場の工場で直接話す場合もあれば、電話で話す場合もあります。
逃げてしまう事業主もいるので、サッサと雇い主の自宅の住所を調べて訪ねて行くこともあります。
このケースでは事業主の話を聞いたり、情をかけてはいけません。
推しの強くない人は、事業主の「来週には払う」「来月には払う」という言葉に騙されて、結局もらえないという事態になることがあります。
ストライキをする
韓国では「給料上げろ!」のストライキが良くありますが、ここでのストライキは「給料を払え!」といった、自分と家族の生活を守るためのストライキです。
工場がまだ稼働中である場合には、仕事を完全にストップして労働者全員で座り込みのストライキを起こして給料を支払わせます。
雇用労働部(고용농도부)に申告する
雇用労働部(고용농도부)に行って手続きをすれば、国が間に入って調査してくれるので、多くの場合には1~2か月ほどで、もらえなかったお給料が振り込まれます。
支払わないと事業主(給料を支払わなかった人)は企業名等を公開され、刑事罰を受けることになります。
手続きは窓口で直接しても良いし、インターネットでも可能です。
推しの強くない人や直接交渉が苦手な人はこれが一番良いです。必要書類を提出するだけなので。
労働雇用部での未払い賃金を申告してから賃金が振り込まれるまでの流れは、韓国労働部のホームページをご覧ください(韓国語です)。
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賃金未払い:夫の例
賃金未払い例①直接訪ねて行く
給料をくれなかった会社の社長の家の住所をどこからか入手し、逃げられる前にすぐに訪ねて行ってその場で給料を支払ってもらったことがありました。
どんな会話をしたのかは分かりません・・・
賃金未払い例②脅す?
給料支払い日以降も稼働している職場でのことです。
給料が7割しか振り込まれなかったとき、夫が夕方に事業主に電話していました。
事業主:「来週になったら残りの3割を払う」
夫:「来週払えるものが何で今払えないんだ。給料を払わなかったら工場に行って騒ぐぞ。そうしたら仕事にならないだろう。」
そしてすぐに残りの3割が銀行に振り込まれました。
夫曰く「来週になったらまた『来週には払う』と言ってそれが続くんだ。同情はいらない。俺は働いた分の給料をもらっているだけだ」。
確かにその通り…
知り合い達からの情報交換で、そんな話を耳にするようです。
給料未払い時の事業主の話は信じてはいけないようです。
賃金未払い例③ストライキ
これは韓国のとある都市から仕事だったのですが、どうやら賃金を中間で中抜きされて雇った側に入ってきたお金が足りなく、支払えなかったようです。
なので朝に工場(職場)に行って、みんなで2時間ほど座り込んでストライキをしました。
それでも支払われなかったので、雇用労働部に団体で賃金未払い申告の書類を提出したそうです。
事業主は未払い分を支払わないと刑事罰を受けることになるので、雇用労働部に申請すればほぼ解決します。
※補足※
夫は給料をもらえなかったことは1度もありません。
勘が良く、そういう状況(職場)を避けるのが上手いのも理由ですが、賃金を支払わない社長を直接捕まえに行くのと、決めたことは絶対にやり通す性格なので、相手が折れて支払うしかなくなるようです。
でも、これくらいしないと未払いが増えてしまうので仕方ないんです。家族を養わないといけないので。
推しが弱く相手の事情に同情してしまう人は、賃金を貰えないこともよくあるようです。
韓国って一体どんな社会なんだ…と思ってしまいます。
賃金未払い歴のある企業の照会方法
韓国の雇用労働部では、過去3年以内に賃金未払い総額が3千万ウォン(約300万円)以上の事業主は『常習滞納事業主』として企業名を公表しています。
見てみると、2024年11月現在で870社ほどあります。
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※毎年8月31日に公開
おわりに
働いたのにお給料をもらえないとか、私は日本では身近に経験した人がいなかったのですが、韓国に居るとそんな話はちらほら聞きます。
うちは夫のお陰でダメージが少なくて済んでいますが、かなりの金額をもらえていない人もいます。
韓国はこんなことが普通にあちこちで起こっていてとても刺激的です……
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