不思議な国、韓国

韓国に引っ越しました。

韓国ではほとんどの小学生がスマホをもっている。ゲームやり放題なんです。中毒への対策は?

 

スマホを持っていない子が珍しい

韓国ではほとんどの小学生が自分のスマホを持っています

幼稚園児でもスマホを持っている子がいます。

2022年9月から韓国の小学校に通い始めた時、息子小学3年生で娘小学1年生でしたが、1年生でも7割以上、3年生は9割以上がスマホを所有していました。キッズフォンを持っている子はほとんどいません。

 

スマホの所有率

韓国での学生のスマホ所有率のデータが2017年までのものしかなくてちょっと古いのですがお伝えします。

韓国の学生のスマホ所有率
  携帯電話 スマホ
小学低学年 52.40% 37.20%
小学高学年 82.60% 74.20%
中学生 96.50% 92%
高校生 98.70% 93.50%

2017年(平成29年)は何があったかと言うと、アメリカでトランプ政権が始まった年ですね。韓国ではムン・ジェイン政権になった年です。日本ではレゴランドジャパンがオープンした年。天皇陛下の退位日が2019年に決定した年でもあります。
こんな感じで、どれくらいの時期だったか感覚的に分かりますかね?💦それなりに時が経っています。

 

この頃、日本の小学生はスマホを所有していましたっけ?

電話の機能だけあるキッズフォンを持つ持たないの話をしている人が周囲に少しいましたが、私の周辺には小学生でスマホを持っている子はほぼいなかったと思います。

この時、既に韓国ではスマホ所有率が小学低学年で37%、小学高学年になると74%にものぼっています。

私が結婚した当初(13年前)でさえ、年配の方までスマホを持っていて全体的にスマホ所有率が高いと思っていましたが、小学生がここまで所有することになるとは思ってもいませんでした。

これ以降は、小学校低学年の子であっても100%に近い割合で所有しているので、所有率に関しては調査していないのかもしれませんね。

 

スマホは必要?

日本では必要なかったけど、韓国では必要です

日本ではスマホを持っている小学生はほとんどおらず、むしろスマホを持つことで弊害が多いのではないかと思っていました。

でも、2022年に韓国に来て、2023年には持たせざるを得なくなりました。

 

スマホを持たせた理由

親が安心

うちがスマホを持たせることにした理由は、連絡手段とGPS代わりになるからです。

韓国では近所にあちこち塾があり親は送り迎えはほぼせず、子供たちが自分で歩いて(もしくは塾の送迎車で)行きます。塾帰りにそのまま友達と遊ぶこともあるので連絡手段がないと困ることがあったんです。

ある日、小2の娘の帰宅が遅いから遊んでいると思っていた公園に迎えに行ったら居ない( ゚Д゚)どこを探してもいない!ピアノに通っていたので、ピアノの先生に連絡しても「数時間前に帰った」と。

夫と私と、それから息子で近所を探し回ったのですがいないんです。

暗くなって7時半くらいに帰宅しましたが、理由を聞くと「友達が落とし物をしたから一緒に探していたの」と。

その友達が下校してから通った道をその友達と2人で一緒に歩いて探していたらしいです。それで学校の方や学校前のマンションの敷地内まで歩いていたので娘のことを探せなかったんですね。私たちは遊んでいそうな公園ばかりを探し回っていたので。

なので、連絡手段が絶対に必要だということで、持たせることにしました。

いずれは所有することになるので、その時期がいつになるかの違い。まだ小学生なので、どうやってコントロールするかは今での頭を悩ませますが、とにかく連絡手段もなくどこにいるか分からないのは困るので持たせました。

友達との交際手段となるから必需品

①男の子に関しては、学校帰りに「ゲームやろうぜ!」って感じです。想像つきますよね。スマホがなかったら鬼ごっととかサッカーとかするかと思うのですが、スマホは持ち歩けるのでいつでもどこでもゲームが出来ます。お互い家に居てもゲームできるので、男子たちにとってはゲームが会話となっています。

②他には、カカオトークと言う日本でよく使われているLINEのようなアプリがあるのですが、そこでクラスのトークルームを作ってみんなでやり取りすることもあるんです。スマホがないと、自分だけ話題に入れないことに。

③女の子に関しては、男の子と同じで「ゲームしよ!」もありますが、YouTubeを見たり、YouTubeの撮影をしたりもします。女の子の場合はおしゃべりしたり遊んでいる子の比率が男の子より多い気がします。あとは、女の子はカカオトークで仲のいい友達と数人のトークルームを作って休みの日には顔を見ながら会話していることもあります。

スマホがない子はどうなるの?

スマホがない子は、親のスマホを使っています。クラスのトークルームとか、友達とゲームとか、全部親のスマホアカウントを使っています。つまり親がいないとできない。

あとは、塾通いがあまりないか、決まった場所しか行かないと約束を守れる子ならスマホなしでもやっていけると思います。

でも、こういう感じならやはり本人のスマホがあった方が良いですね。あとはどう制限するかです。

言えることは、スマホがなくてもゲームはするということ。
息子の友達は、制限掛けられてゲームやYouTubeを見れないから、息子のスマホを借りてゲームしたり、一緒にYouTubeを見ていることもあります。そんなことをしているなんて、その子の親御さんは知らないはずです。『うちの息子に注意すべき?』とも思いましたが、息子が見せなければ他の友達のところに行ってゲームしまくりYouTubeを見まくるはず。それなら私が制限している中で息子と一緒にやっているのを許したほうが良いかと思って見守っています。今後どうすべきなのか悩ましいですね。。。

 

スマホを持たせるメリット

あくまでも親の視点から書いています。

メリット①
:スマホのおかげでどこで何をしているのか連絡取れるし、どこにいるのか追跡できるし、むしろ学校や塾が終わったら連絡をくれるので安心

メリット②
:小学1年生の子でも自分で動画や画像編集をしてYouTubeやTik Tokに動画をアップしています。自分の趣味を生かしてブログを作り、読者が既に200人いる子もいます。そこからパソコンに関心を持ってパソコンを本格的に学び始める子もいるので、色んな事へのきっかけになる気がしています。

メリット③
気になることをすぐに調べられる。また、電子辞書を持ち歩かなくても、英語や日本語の発音や読み方をいつでも自分で調べられる。

メリット④
いつでも友達と連絡できて遊べる

 

 

スマホを持たせるデメリット

デメリット①
:スマホ中毒・ゲーム中毒になる。
データによると、韓国の小学生がスマホを操作する時間のうちYouTubeとゲームに時間を割いている子が大部分です。

※どんな深刻な現状かはこの記事の下で記述しています。

デメリット②
:家族の会話が減る。

デメリット③
:運動不足になる

デメリット④
:睡眠不足

 

韓国の小学生のスマホ中毒の現状

韓国全体ではどんな感じなのかは分かりませんが、私が日常生活で直接見ていること、息子と娘が話してくれた学校や友達の話しと、私の友達(韓国人)から聞いた話をお伝えしていこうと思います。

①時間さえあればスマホを見ている小学生

まず、スマホを見ながら歩いている小学生はそれなりにいます。その中でも見かける度にスマホを見ている子達が一定数います。塾通いばかりしている子は塾が忙しくてスマホを見る時間がないのですが、塾に通っていない子は遊ぶ子がいない時はスマホを見ています。歩いていても公園でもどこでも。

塾通いしている小学生達は、隙間時間にスマホを見ています。大人と同じですね。

そして、どこに行ってもスマホゲームをしたりYouTubeを見ている小学生たちを見かけます。これは特に男子に多いです。

②スマホを見ていて睡眠不足になる小学生

これは子供たちが友達から聞いた話なのですが、「夜遅くまでスマホを見ていたから眠い」と言う子達がたまに居るそうです。

小3娘の友達は朝の6時までスマホを見ていて1時間だけ寝て登校したそうです。本当か分かりませんが、スマホを遅くまで見て睡眠不足という話はよく耳にします

睡眠不足のため、学校でも一日中ボーっとしている子もいるそうです。

小2の娘の友達は、休み時間は「眠い」と言っていつも寝ているそうです。

③休みの日は一日中ゲームをしている小学生

これは驚きました。ある日、小2娘の友達は朝早くからゲーム、お昼もゲーム、夜もゲーム、その日一日中ゲームをしていました

そういう子は一緒にゲームをする子を探しているようです。寂しいのかな?
うちの子も一度だけ一緒にゲームをさせたら、連日夜7時半以降に「一緒にゲームしよ」と連絡が来るようになったので、それ以来は夕方以降のゲームは制限しました。

 

子供のスマホ使用をコントロールする方法

そんなうまい方法はありません。いたちごっこです。

一番良いのは、子供自らコントロールできるようになることです。

例え時間制限したとしても、息子の友達のように自分のスマホじゃなく他人のスマホを使ったら意味がありません。

他の家庭で効果があることでも、うちでは効果がなかったりするので、自分の子供の様子を見ながら対策していくしかありません。

スマホゲームをやりたいだけやらせていたら自分でコントロールするようになった、という子もいますが、大半の子はやりたいだけやっていたら中毒になります。

うちの家庭での対策

Googleのファミリーリンクを使って、子供のスマホの使用可能時間、アプリ使用可能時間、使用制限時間帯を設定しています。

これでとりあえず夜遅くにスマホを見ることはありません。そもそも私が子供たちにスマホを持たせた理由は「連絡手段として」なので、過剰に使うことを許していません。

でも土日や休みの日に友達と遊ぶ時だけは解除します。そして、子供に誘われたら私も一緒にゲームをします。たまにですが。

お陰で子供との話題は増えました。ゲームの話の内容も理解できるようになったので、これはこれで良かったと思います。

他には、帰宅したら決めた場所にスマホを置かせています。そして触らない約束です。

厳しいかもしれませんが、ここまでしないとしょっちゅうスマホを触って画面を見るんです。

これでもうちの子達は良い方で、スマホを隠す家庭もあります。それくらいしないとスマホから離れられないんですね。まさしく中毒です。お酒が視界に入ったら飲んでしまうアルコール中毒と同じで、スマホが視界に入ると触って操作してしまうんです。小学生が。

今の対策は今の年齢だから効果があるのであって、学年が上がって思春期に入るとまた変わってくると思います。対策はその都度考えないといけませんが、本当に悩みます。

 

おわりに

韓国の子達が太っているのはスマホの普及が一因ではないかと思いますが、スマホはもはや必須アイテムなので、取り上げることは出来ません。

親としてできることは子供が関心を持てることを増やしてあげるなりして、うまくコントロールするしかないというのが今のところの考えです。スマホより楽しい熱中できるものがあれば少しは距離が置けるはずなので。それがなかなか難しいんですけどね。

スマホ使用に関しては、今後もずっと悩みの種となりそうです。

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